2026年1月

2025年11-12月に多かった感染症は

1.インフルエンザA型
2.ウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢症)
3.伝染性紅斑(りんご病)

の順でした。

10月のほぼ同数だったこの3つですが、その後はインフルエンザA型が急激に増加し、当院を受診された発熱性疾患の11月は50%以上、12月は70%以上を占めました。12月半ばからはインフルエンザB型が少しずつですが出始めていますし、大分市や別府市ではA型に2回感染した患者さんが出ています。例年はインフルエンザA型2種類とB型1種類が流行します。この3つは免疫学的には別の感染症なので、このうちのひとつにかかっても他2つへの免疫はできません。なので、最悪1シーズンに3回インフルエンザにかかる可能性があります。すでにインフルエンザAやBに感染した方が「今年はもうインフルエンザにかかったから大丈夫!」と思って手洗いやマスクをおろそかにすると、別の型のインフルエンザに感染することがありますので、まだまだ気をつけてください。インフルエンザ予防にはワクチン+マスクと手洗いが有効ですが、ワクチンは接種後2週間しないと効果が期待できません。ワクチンが済んでいない方は今月中に済ませましょう。

ウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢症)は10月よりも20%ほど減りましたが横ばいです。突然の嘔吐で始まりますが、嘔吐はなく下痢だけのこともあり、発熱は必ずしもないことがあります。今流行しているインフルエンザA型は嘔吐や下痢といった腹部症状を伴うことも多く、症状的には診断が難しいです。周囲の流行状況が大切な情報になりますのでご協力ください。

伝染性紅斑(りんご病)は突然頬や手足が真っ赤になって受診される場合がほとんどですが、そのときは人に感染させる時期を過ぎています。皮疹が出る1-2週間前に軽い風邪症状や1-2日続く発熱、頭痛、関節痛があることがあります。これもインフルエンザと症状が似ているため大変紛らわしいですが、インフルエンザと違うのは倦怠感が少ないため割と元気がよいことと熱が1-2日で下がることです。感染時に症状が出るのは3割程度のため、症状がないまま皮膚症状が出て気づかれることが多いです。頬や手足の皮疹は日光に当たったり、入浴や運動で赤みやかゆみが悪化します。2-3週間は日光に当たらないように長袖、長ズボンやマスク、帽子で保護しましょう。かゆみが強いときはかゆみ止めを飲むと症状が軽くなりますので受診してください。

溶連菌感染症は若干減りましたが以前として地域的には流行しています。典型的な症状は突然の高熱と激しいのどの痛みだけで咳、鼻水がありません。1990年代までは法定伝染病だったくらい感染力が強く、心臓や腎臓に大きな合併症をおこすことがあるので気をつけなければいけない病気です。

新型コロナは11月、12月合わせて5人と流行しているとは言えない状況でした。

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました