2026年7月に多かった感染症は
1.手足口病 36%
2.ウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢症) 23%
3.新型コロナウイルス感染症 17%
の順でした。この3つで発熱で受診した患者さんのおよそ8割を占めていました。
手足口病・ヘルパンギーナ
・7月中旬までは圧倒的に多かったです。しかし、当院では手足口病は7月19日以降みられていません。
ヘルパンギーナはまだ患者さんがいますが週に1名前後であり、いずれもピークは過ぎています。
・どちらも突然の高い熱とのどの痛みで発症し、口の中に小さな水ぶくれができます。
・口の中の水ぶくれで強い痛みのため不機嫌になり、よだれが増え、飲んだり食べたりしなくなります。
・なので解熱剤を痛み止めとして使いながら、甘いジュース、アレルギーがなければアイスクリームやプリン、ヨーグルトなどの、冷たくてあまり噛まなくて良いものをとらせてあげてください。
・39-40℃台の高熱が手足口病が1-2日、ヘルパンギーナは2-4日出ることが多いですが、熱は出ないこともあります。
・手足口病では手のひら、足の裏、おしりから腰にも小さな水ぶくれができます。
・稀れですが合併症に無菌性髄膜炎や心筋炎があります。熱が長引いたり、ぐったりして元気がない、何回も吐く、おしっこが半日以上でない、などの症状があるときは、夜でも翌朝まで待たずに夜間こども診療や大分こども病院を受診してください。
ウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢症)
・6月とほぼ同じくらいの割合でした。
・ほとんどは嘔吐なしで下痢だけのことが多く、発熱や腹痛もほぼありません。夏風邪のウイルス(エンテロウイルス)によるものと思われ、冬場の嘔吐下痢症とは経過が違い、症状は軽い印象です。
・下痢は4-5日以内に治まることが多いですが、たまに長引くことがあります。また、下痢しているときにミルクを飲むと、ミルクの中の乳糖という糖分を分解できずに下痢が長引くことがあります。ミルク栄養中のお子さんには、乳糖を分解するお薬を整腸剤と一緒に出しますのでお知らせください。
新型コロナウイルス感染症
・6月下旬から増えはじめ、7月は6月の3倍の患者さんが来ました。
・まず先にご両親が発症し、次いでこどもが発症する、という家族内感染例がほとんどです。小学生以上では突然の高熱と関節痛、咽頭痛で発症することが多いようです。
・該当する症状がある場合は受診してください。
その他
クループやヒトメタニューモウイルス感染症も増えています。クループはパラインフルエンザウイルス感染によるものが多く、地域的に流行しているようです。夜や朝方にケンケンといったオットセイの鳴き声のような咳や声枯れ、のどの痛みが特徴で、熱は必発ではありません。ヒトメタニューモウイルス感染症では5日以上の高熱と痰がらみの咳やゼイゼイが特徴的で鼻水も多いです。
また、夏休みになって県外からの里帰りや旅行中の急な高熱、倦怠感で受診してインフルエンザA型だった例が出ています。全例、高熱と倦怠感が強いです。まだワクチンを打っていない時期なので、まともに感染してしっかりと症状が出てしまっているものと思われます。



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